Eigamuroのブログ

映画は映画館で観たい。なんで? &映画や旅等に関する雑学ノート

『夜の大捜査線』、関連で

改めて、『夜の大捜査線』。1967年公開。
DVD買ってあったからまた見てみた。

この映画に関しては、
映画の内容そのものよりも、この映画に関することどもの方のが、私にとってはより興味深いのだった。

その一つが、映画でのズームレンズ撮影についてのこと。
https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%9C%E3%81%AE%E5%A4%A7%E6%8D%9C%E6%9F%BB%E7%B7%9A
↑↑↑
ウイキペデアに書いてあったこと(この映画エピソード欄に書いてある)をそのまま書いてアップしたことがあった(2011/02/19、mixi)。
が、その後、別の所にもアップしたら、そこで指摘されたのだった。そんなはずない、と。

1937年公開の『新しき土』ズームレンズが使われている、そうだ。
世界初のズームレンズ撮影使用映画は、おそらくこの『新しき土』、と思われる。
『めまい』の公開は1958年、ここでもズームレンズが使われていた。いわゆる「めまい」ショットで。(『めまい』については後記予定)。

もう1つは、
編集者にハルアシュビー。
そう、1971年の『真夜中の青春』で監督になるハルアシュビー。

今回、改めて検索してみて、そうして、また新たな発見あった。
撮影のハスケルウエクスラーに関して。
https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8F%E3%82%B9%E3%82%B1%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%82%A6%E3%82%A7%E3%82%AF%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%83%BC

既に亡くなっていた。

ハスケルウエクスラーが撮影技法を学んだ先生はジェームズウオンハウで、
さらにこのウオンハウの先生がヘンリー小谷という人だった。
https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E3%83%98%E3%83%B3%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%BB%E5%B0%8F%E8%B0%B7
このヘンリー小谷という人、知らなかった。
演劇興行だった松竹が1920年に映画製作にのり出した際に招かれて、日本映画製作の基礎を造形した人と言っていい、。
現在使われている言葉、シナリオキャメラスタジオロケハンエキストラ等々、このヘンリー小谷が持ち込んだものだそうだ。
広島出身の日本人(?)が、アメリカと日本の映画カメラマンを育てている、ということになる。
なかなか興味深い。

それから。
もう一つ。蛇足めくが。
夜の大捜査線』でのズームレンズ撮影。ミシシッピー川にかかる橋を逃げて行く容疑者へのズーム。うまいですねぇ~~~~