Eigamuroのブログ

映画は映画館で観たい。なんで? &映画や旅等に関する雑学ノート

ドキュメンタリー映画?『YASUKUNI 』

たまたま、ドキュメンタリー映画
靖国YASUKUNI』(2008)をみた。

配給にアルゴピクチャーズ、の会社名がある。
配給会社がどうしてアルゴピクチャーズになったのだろう?

この映画をつくった李櫻(リイン。監督製作編集)(製作者には他に二人いるが)というひとは、中国広東省出身で、中国中央電視台(中国国営放送)で働いていた人。

この人自身の政治的立場は良く判らない。
(おそらく08/15敗戦記念日の)靖国神社参拝の模様&そこでの出来事の記録映画、と思って見ていたら、後半の方になって、いわゆる「南京事件」の写真(新聞記事)が出てきて、なんかおかしくなった。
自分で体験し見聞した記録映像だけでまとめていたならまだしも、その単発的な写真の羅列は、如何なる意図なるや?
私自身、今はまだ「南京事件」について良く勉強していると言えないから、やはりツッコミに欠けるのを承知で書くと、
靖国神社(参拝)問題の所に、南京事件に関する写真だけをくっ付けてくるのは、明らかにおかしいと言わざるをえない。
、もしかしたら?その時そこで靖国刀が使われたのかもしれないが、

そういえば、(最後の?)靖国刀製造刀匠へのインタビュー場面もある、のだけれど、これがまた中途半端。
日本語が不確かならば通訳を通すべきだ。その刀匠の方には、「純粋に日本の伝統技術の記録」とか言って撮ったらしいし。
靖国刀刀匠、靖国神社参拝、敗戦記念日靖国神社、(靖国刀使用かもしれない)百人斬り競争の写真、昭和天皇靖国神社親拝映像など、と並べて見ると、
このドキュメンタリー映画の主題はどこにあるのか?解らなくなってくる、そんな中途半端な編集の様に見えるけれども、いや、むしろ、意図的にそうしている様に思えてくる。・・。。

太平洋戦争当時徴兵され戦死した台湾人達の靖国神社合祀を不服とする遺族達の、靖国神社への抗議シーンがある、ならば、いわゆる東京裁判A級戦犯とされた人(戦争遂行指導者達)の遺族に関するシーンもあるべきだろう。
小泉首相(当時)の靖国神社参拝シーンがあって、後半に昭和天皇靖国神社親拝映像も出してくる、ならば、そのA級戦犯者達の遺族は?、A級戦犯とされた人達の遺族の靖国神社参拝シーンがないのは?実際にそういうことがあるのかどうかは判らないけど。
つまり、靖国神社問題を掘り下げようというのではない、と思われる。

やはりこの映画は、中国共産党宣伝部の思惑の影響があるのでは?、と思ってしまった。?
こういう映画の製作に、文化庁日本芸術文化振興会からの助成金(750万円)が出ているそうだ。・・?

スタッフは、殆ど中国人。
そして、協力プロデューサーに、(株)シグロの山上徹二郎
http://cine.co.jp/
私はシグロ製作映画に興味関心があって、山上徹二郎氏の仕事を評価している。のだけど。・・?
靖国刀刀匠の方出演についての情報からすると、山上徹二郎氏本人の(自発的?)積極的な関与(その助成金に関して?)だったのかどうかは、判らない。

アルゴピクチャーズ
https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%AB%E3%82%B4%E3%83%BB%E3%83%94%E3%82%AF%E3%83%81%E3%83%A3%E3%83%BC%E3%82%BA
1989年、6人の映画プロデューサー達が、閉塞状況にあった日本映画業界に風穴を開けるべく「アルゴプロジェクト」なる組織を立ち上げ、1990/02/14、正式に法人化された。
メンバーは以下のとうり。(凄い。。!)
多賀英典(キティフィルム)
佐々木史朗(シネマハウト)
岡田裕(ニューセンチュリープロデューサーズ)
増田久雄(プルミエインターナショナル)
宮坂進(ディレクターズカンパニー)
山田耕大(メリエス)
1993年にアルゴピクチャーズと改名。
現在も会社は存続している様だが、映画製作はしていない。