Eigamuroのブログ

映画は映画館で観たい。なんで? &映画や旅等に関する雑学ノート

『サイレントトーキョー』

去年末に成田の映画館で『サイレントトーキョー』を観た。

この映画で重要なのは、上映時間だ。
「エンターテイメント90分説」というものがあるらしく(20~30年くらい前から。だけど根拠はどこにもない)。
脚本作りの時から100分以内と決めていて「ジェットコースタームービーとしてスピーディーに力強く進めよう」と、波多野貴文監督は考えていた、そうだ。
上映時間は99分。
主人公がいてその視点で展開していくのではなくて、「全く違った環境で生きる登場人物達が、予期せぬ出来事に巻き込まれた時、各々どう対処し、自分の人生に何を見出だしていくか、彼らの心情と選択を描く群像劇」、
なのだが。しかしながら。
そのために、けっこう無理が生じている。と思う。
登場人物の人間関係が解りずらい。
「ジェットコースタームービー」(エンターテイメント映画として)にするならば、そういう群像劇ではない方のがいい。例えば『ダイハード』や『スピード』や『ランボー』の様に。
ハラハラドキドキエンターテイメントムービー、といえば、アメリカのハリウッド映画、その中でもやはりジェリーブラッカイマー製作映画(クリムゾンタイド、ザロック、コンエアー、9デイズ等々)、
と私は言いたいのだが。映画監督でいうと、トニースコットとマイケルベイ。
さあ、『サイレントトーキョー』は?といえば、そういう映画にはなっていない。やっぱり群像劇では無理がある、。
ヒーローワンマンショーでいかないなら、せめてバデイムービーにして欲しかった。

波多野貴文監督の映画(『SP 革命編』2011年)、前に観ていた。
・・?あんまりいい印象じゃないな。
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1871389057&owner_id=3672419
この『SP 革命編』に既に(株)ROBOT が関わっていた。

波多野貴文
https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E6%B3%A2%E5%A4%9A%E9%87%8E%E8%B2%B4%E6%96%87

&映画製作会社ROBOT について。
https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AD%E3%83%9C%E3%83%83%E3%83%88_(%E4%BC%81%E6%A5%AD)


そうして『サイレントトーキョー』
https://ja.m.wikipedia.org/wiki/And_so_this_is_Xmas#%E6%98%A0%E7%94%BB

・・?。。⁉️そうすると・・・
まだ良くは解ってないんだけど。
この映画は、先ず企画ありでスタート。
おそらく?阿比留一彦という人物(この映画での企画者)、電通の人、と思われる。
エグゼクティブプロデューサーの安藤親広とプロデューサーの長谷川晴彦は(株)ROBOT の人。
監督の波多野貴文は、2003年までTBS のテレビドラマ(演出補)をやっていたけれど、同'03年に『踊る大捜査線レインボーブリッジを封鎖せよ』に演出助手として参加。
波多野貴文のテレビドラマ初演出は、2005年のフジテレビドラマ『逃亡者木島丈一郎』で、この時本広克行はプロデューサーをしていた。この『逃亡者木島丈一郎』のラストシーンが、映画『交渉人真下正義』のファーストシーンになっている、そうだ。
映画『交渉人真下正義』で、波多野貴文は助監督、以後『サマータイムマシーン』('05)『UDON 』('06)『少林少女』(08')と、本広克行のもとで映画に関わっている。これら本広克行監督映画全てにROBOT が参加している。と、いうか、本広克行はROBOT の所属(社員?)だった。
おそらく、『サイレントトーキョー』にROBOT が関わることになった際監督に起用された、と思われる。

そもそも。ROBOT の初製作映画『Love Letter 』(1995.岩井俊二)を企画した石原隆はフジテレビの人で、1997年に放送されたテレビドラマ『踊る大捜査線』にも関わっていた。
そっか~~~~~。ROBOT とフジテレビの関係は深かった。

(株)ROBOT 創業者の阿部秀司は第一企画から独立、第一企画は1999年に旭通信社と合併して(株)アサツーディ・ケイとなり、2019年に持株会社・商号変更で現在ADKホールディングス、ADK ホールディングスは現在国内第三位の広告代理店(電通博報堂に次ぐ)、だそうだ、が。
・・・これくらいにしておこう。😅

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