Eigamuroのブログ

映画は映画館で観たい。なんで? &映画や旅等に関する雑学ノート

映画を観る環境事情

f:id:Eigamuro:20210629131046j:plain様々な映画をみる事ができる環境がある点において、大都市が勝れているのは、言をまたないだろう。
私は東京を離れて、20年以上経つが、それまで15年近く東京、及びその周辺に住んでいた。
名画座といって、安い料金で見られる映画館がまだ何軒もあったし、オールナイトで五本立て興行をやってたりした。
ほんとに、ちょと映画でもみるかと歩いてでかけていけた。
確か、小さな単館映画館はなかった様に思うが、マイナーな、アンダーグランド映画を上映する所はあった。
渋谷の明治通り沿いにあった天井桟敷とか、個人的芸術映画?上映のイメージフォーラムとか。
第一回めのぴあフィルムフェスティバルPFF)が、大泉の東映撮影所で開催されたのは、私が二十歳の頃だった。
何より、試写会は都会でしかやってない、だろう。
その頃、中国や韓国等アジア諸国の映画が見られた記憶はないが、ヨーロッパ諸国やソ連、メキシコ、ブラジル、インド等の製作映画を見た覚えがある。まだ、薄っぺらだったぴあをみて、名画座をはしごしたりした。
とにかく、様々な映画が、どこかで次々と上映されていた。
都会在住時は、明らかに選んで見にいっていたといえる。上映映画が明らかに多いのだから、時間とお金を考えて選ばざるをえなかったのだ。見たいものはいっぱいあるけど、何よりお金がなかった。
対して地方の小さな町では、そこにある映画館で上映されているものの中から選ぶだけでしかない。あとは、せいぜいビデオを選んできて見るくらいだ。
見たいものが幾つもある中から選ぶというより、限られたものの中から、より見たいと思えるものを探しだしていく、といった感じだ。
映画館に入ってあの暗がりの中で見るのが好きな私は、東京を離れて、見られる映画はどうしても娯楽的作品になっていった。
それは、アメリカのハリウッド製映画といっていい。あるいは、アメリカ的、大資本メジャー会社配給映画ともいえる。
そしてそれは、見おわってあー面白かったで終わる、その場しのぎ的となった。
私の好きな映画をあげてみると、どうしても昔みた、都会在住時でのものが多くなってしまう。
映画をみる私自身の生活状況も、変わってきているのだ。
少ない手持ちの中から、どれにしようかといろいろ迷いながら選んで見た、そんな映画がより輝いている様に思えるのは、ただ歳をとっただけというしかないのかもしれない。
それでも、いや、だからこそ、あの頃見た映画は確かに面白かったのだと、私は言いたい。



最近は、車ででかけていかねばならないし、何よりも上映時刻をしっかり把握しておかねばならない。 その上映時刻に合わせて行かなきゃいけない(その観たい映画の上映時刻をはずすと次にまた観られなくなることが多い)し、一回限り、終わったら外へ出なければならない。
最近の私にとっては、 映画館で映画をみるのも、なかなか大変なことになってきちゃってる。