Eigamuroのブログ

映画は映画館で観たい。なんで? &映画や旅等に関する雑学ノート

映画でちょうどいい

『映画って』 とmixiに書いた日記についたコメントにすごく刺激された。

『映画は無味無臭』と書かれてあった。
これは新しい視点だ。これは思いつかなかった。
すごい!
で。『生身の人間は刺激が強すぎる』と。
しかり!

映画は視覚と聴覚にうったえてくるもので。
しかも映画館の暗がり。
これが、ちょうどいい心地よさなんだと思う。

暗がり、といえばやはり子宮胎内を連想してしまう。胎内復帰願望を説いたのはフロイト、だったっけ??
視覚と聴覚だけ、ってのいうのがいい。
そうすると3D ?なんかは、あんまり普及しないんじゃないかな?
脳への直接の刺激だけで、遠近感や立体感や触感、(味わいや臭いまでさえも?)が感じられたら・・さて、どうなんだろう。
ちょっとかんべん、ってなりはしないかな。少なくとも、映画館では。
わざわざてまひまかけて出向いていって、そうして感じる体感、そういうものが、もっと手軽にかんたんに感覚できちゃうなんて・・ そうそう。立花隆の『宇宙からの帰還』の中に、実際に宇宙へ行った時、けれどもシュミレーション訓練をまだしてるみたいだったと言った人がいたっけ。

とにかく、映画館の中で、視覚と聴覚以外のものまでサービス?されたら、 私は、お断わりしたい。・・今のところは。
わざわざ、日常の現実を一時忘れ去るために出向いて行くというのに。映画館の中で、どうしてより現実的な体感をする必要があるというのでしょう!
いや。体験してみたら、案外面白く思うかも、だけど。

映画ではないが。。
蜷川幸雄氏は、演劇で徹底的に非日常さを追求してた(と私は認識している)し、劇団四季浅利慶太氏はそれによって、すなわち劇団の企業化に成功したのだろう。あたかも、ウォルト・ディズニー氏のように。
私は見に行きたいとは思わないけど、。 それだけのお金があったら別のことに使うだろうな。
食わず嫌い? かもね。 というか、あの劇場空間の雰囲気、演出、に騙されてしまいたくないという気持ちがある。。 最近はずうっとご無沙汰だけど。 わざわざてまひまかけて(チケット予約だなんだと)お金払って行く気に全然なれないままだ。
そのてん、映画のがまだ気楽だ。
何より、一人になれるのがいい。 一人で楽しめる。 最近のシネコンでは満席状態で観たことない。 カップルとかがいても後ろの方だったりするし。 。
そうそう。遊園地へも行かないな。
それだけ一人暮らしが長く身についてしまっている。ってことだろう。

一人で旅に出一人で遊び一人で眠る。

だからこその出会いもある。
だからこその楽しみがある。

他者や友人たちとの共有感覚を拒否しているのでもないし否定もしない。それはそれで楽しい。
ただ私はそういう楽しみから遠い人間だろう。
そうして歳くってきてしまった。




映画で、ちょうどいい。